hacodeco 広島のリノベーションは「箱デコ」

見えないところが大切です!高気密・高断熱化で暮らしが劇的変化した家

2025年05月27日

箱デコでは2024年に、築43年の中古戸建を最新の性能に向上させるリノベーションを行いました!

先日YouTubeで完成ルームツアーをご紹介したのですが、もう少し詳しく性能のことについてご紹介します(^^)

まだYouTubeを見ていないという方はぜひご覧ください!

解体前の様子から4本立てでご紹介させていただいているので、最初から見ていただくとより分かりやすいです!

1本目のYouTube動画はこちらから↓↓ぜひ完成ルームツアーもご覧ください!

【築43年戸建てをリノベーション!#1】解体前のルームツアー

 

高気密・高断熱化で、1年を通して快適な空間を実現した家

見える部分だけを綺麗にするリノベーションもありますが、私たちが今回こだわったのは壁の「内側」です。

1年を通して快適な環境で暮らしていただけるよう、断熱性能や気密性能にこだわりました。

▲断熱材を施工した様子。天井までしっかり充填します。

今回のリノベーションではLIXILのスーパーウォールという断熱パネルを使用し、断熱性能を高めています。

しかし、断熱性能を高めただけでは快適な空間は実現できません。そこで大切になってくるのが気密性能です。

今回ご紹介したいのが、この気密性能。

気密性能はC値(相当隙間面積)という数値で表現されます。簡単に言うと、家の隙間がどのくらいあるかを数値化したものです。この数値は小さいほど気密性が高いとされています。

 

▲断熱材と柱の隙間を埋める気密処理の様子

断熱材は柱の幅に大きさを合わせてカットし充填していますが、どうしてもできてしまう僅かな隙間を全て発砲ウレタンで埋めていきます。これを気密処理と言います。

▲少し分かりづらいですが、最初の写真には薄っすらと隙間が確認できます。一度発砲ウレタンで埋めた場所も再度確認し、埋まっていなければ発砲ウレタンを重ねて徹底的に隙間を埋めていきます。

今回のリノベーションではこの作業を家全体に行ったので、とても大変な作業になりました。

そして、全ての隙間を埋めた後に、気密測定という「家にどれだけ隙間があるか」という測定を行います。

 

気密測定不能の状態から、C値1.3を達成!

▲機械を使って気密測定を行った様子

気密測定の結果はC値1.3!分かりやすいサイズでお伝えすると、この住宅全体でハガキサイズ1.3枚分の隙間が存在しているということになります。

一般的に「高気密」と言われる基準(C値1.0)にはわずかに届かないものの、もともと気密が測れなかったこの中古住宅をここまで改善できたのは、大きな成果です。

職人さんが家中の隙間を丁寧に塞いでくださったおかげです(^^)完成した際には見ることのできない壁の中ですが、実はこんな作業が行われているのです。

 

熱交換気システムで家中の温度と湿度を調整して、快適な空間に

また、換気システムにもこだわっていて、家デコ(新築戸建事業)が新築の戸建住宅を建てる際にも採用している「熱交換気システム」を今回採用しています。

このシステムは、機械を通して室内からの排出空気と室外からの新鮮な空気の温度と湿度を調整し、快適な温度で室内(各部屋や脱衣所など)に給気してくれるシステムです。

 

▲洗面脱衣所の天井部分に埋め込んであるのが熱交換気システムの機械です。そこからダクトを通して、各室内に給気していきます。

熱交換気のしくみ(冬期の場合)

*パナソニックHPより引用

▲機械を通して給気と排気を行う仕組みです。

熱交換気システムを採用した場合、冬は冷たい外気を室温に近づけて給気するので、冷たい空気が侵入する不快感を抑制します。

▲2階洋室の一角。写真中央に見えているのが1階に設置した機械から2階の天井裏につなげるためのダクトです。このダクトを通して、2階の各部屋にも給気できるようにします。

この住宅では熱交換気システムの機械を1台設置し、ダクトを通して家中の換気を行うようにしたので、家全体を同じくらいの温度と湿度で保つことが可能になりました。

2025年の冬は、1階のエアコンを1台稼働(8帖用のエアコン21℃設定)し、家の中全体を平均18度くらいの温度でキープすることができていました。冬に廊下や脱衣所に行った際に「うわ、寒い!」ということがなくなります(^^)

 

高気密高断熱住宅のメリット

高気密高断熱の住宅は、年間を通じて快適な室内環境が維持できること、光熱費を抑えられること、ヒートショックの予防などが挙げられます。

断熱性能と気密性能を高めるには、イニシャルコストが高くなる傾向はありますが、ランニングコストを抑えられることや体の負担など、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスが良いというメリットもあります。

▲今回リノベーションした住宅の外観。玄関扉やサッシも高性能のものを採用しています。

高性能の断熱材とサッシ+丁寧に行う気密処理+熱交換気システムを導入することで、高気密高断熱の快適な家を実現しました。

築43年の住宅を新築と同等の性能まで引き上げるということは、決して簡単ではありませんでした。ですが、リノベーション事業も、新築戸建事業も行っていて両方のノウハウがある「箱デコ」(新築戸建事業は「家デコ」)だからこそ実現できた住まいです。

今なら実際に見学していただくこともできますので、気になった方はぜひ見学会にお越しください(^^)

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