先日のお休みに、広島市現代美術館で先月末まで開催されていた『アカルイ カテイ』展へ行ってきました。
広島市現代美術館、恥ずかしながら初めて足を運びました。
建築家・黒川紀章氏が建築設計した建物です。【美術館概要】
坂の上にありなかなか雰囲気のある立地で、バスも通っていますが
この日はお天気がよかったので広島市のレンタサイクル「ぴーすくる」を借りてみました!
(電動自転車なので坂もすいすい登れましたよ)
『アカルイ カテイ』は、時代の移り変わりとともに現れる様々な「家族」「家庭」のかたちを、美術作品を通して探る展覧会。
<美術作品を通して何かわかるのかな?>というのが観る前の正直な感想でした。
展示作品は明治大正から1980年代生まれの11人の作家さんによるもので、
それぞれの時代背景や家庭環境、家族構成が作品に大きく影響していることが
とても分かりやすく展示されていて、ちょっと意表を突かれました。笑
もちろん美術作品なので、アートな点でもとても楽しめました!
私たちは普段、「家族」「家庭」について“住まい”や“暮らし”という面で考えるので
今の「家族」「家庭」に至った時代背景や歴史を知ることでちょっと頭が柔らかくなったような気もします。
ひと昔前の住まいというのは玄関からだんだんとプライベートな空間になるよう構成されていて、
家に応接間があったのは“他人を奥のプライベート空間に入れないための空間”という考えもあったからだとか。
ましてやキッチンという空間は完全なるプライベート空間として考えられていたようで、
家の中でも陽が当らず・狭く・閉鎖的な空間にあえてされていたそうです。
最近やっと家事がよりポジティブに、家族みんなでシェアするものだという風潮になりはじめ
<今までのキッチン使いにくいな>と感じる人が増えているのも納得できます。
でもそれって良いことなんじゃないかな、と個人的には思いました。
「家族」「家庭」の在り方は本当に様々です。
それぞれに合う住まいをひとつでも増やしていくことが、『アカルイ カテイ』に私たちができることかなと感じた良い休日でした。