“リビングから庭を眺める生活”を理想とされていたことから、庭を眺めながら料理や食事を楽しめるLDKを中心とした空間プランをご提案しました。
また「年月とともに古さや傷も家の味」となるよう、床や壁の素材にもこだわりました。
- 設計期間約3ヶ月
- 工事期間約1.5ヶ月
- 築年数23年
- 平米数97.75㎡
- 間取り3LDK+WIC
- 家族構成夫婦+子供+ペット
- 居住形態分譲マンション
長年賃貸物件にお住まいだったF様。専用庭付きの中古マンションの購入を機に、「庭を眺めながら料理や食事を楽しめる空間にしたい」と要望されていました。物件は南向きの1階かつ壁式構造のマンションだったため、間取りの自由度が少なく、また壁に囲まれた独立型のキッチンスペースだったため、閉鎖的で暗い印象がありました。
空間プランはF様が長年集めていた雑誌を切り抜いて完成イメージをまとめたスクラップブックをもとにご提案。
リビングは構造壁や梁を活かし、もとの和室をセカンドリビングとして設計。全面バリアフリーで約20帖の広々としたLDKを実現しました。キッチンは壁を取り払って位置変更し、開放的なオーダーメイドキッチンを製作することで、庭を眺められるように。むき出しの天井やこだわりの無垢のフローリングで演出した空間にあわせ、キッチンの腰壁には水に強いリン酸処理加工を施した屋外用の鉄板を採用し、天板にはステンレス、カップボードには無垢のアメリカンチェリー材の突き板を使い製作しました。シンク・コンロ下はお手持ちの電子レンジやダストボックスの大きさに合わせ収納を製作し、施主様が使いやすいようにしています。また、服や帽子などを一箇所に収納できる約4㎡のWICスペースも増設しました。設備はオール電化住宅への変更に伴い、次世代給湯システムのエコキュートや浴室暖房乾燥機・IHクッキングヒーターを採用しました。引渡し後は、念願だった犬を家族として迎えられ、「庭からハーブを摘んで料理に使うという夢が叶いました」とガーデニングも楽しまれている様子。以前よりも帰宅時間が早くなり、より家で過ごす時間が増えたと嬉しいお言葉をいただきました。